さまざまなフケ症の程度をご紹介します。
フケ症と一言で言っても、必ずしも全ての人のフケ症の症状が当然同じではありません。 種類でも分けられますし、程度でも分けられます。 軽度であったり、重度であったりします。
では、軽度のフケ症とは一体どういった症状なのでしょう?
認識としては、ちょっとフケが気になる、といった量のフケが出てきた場合が相当すると考えて良いかと思います。 この場合、自分がフケ症であるという自覚をすることは難しいかもしれませんね。 特に、肌が乾燥してフケが出やすくなる冬場は、そうなるのが自然だと思い込んでしまうケースが多くなってしまいます。
実際、軽度のフケ症であれば、毎日きちんとシャンプーをしているのであれば、他人から指摘されるほどの量が頭から落ちてくるという事もないでしょう。
しかし、この軽度のフケ症は、重度のフケ症への前兆なのです。
フケ症は、もって生まれたものとは限りません。 突然変異のように、成長期、あるいは大人になってからフケ症になってしまうことがあります。 そして、それは段階を踏んで徐々に進行していきます。 つまり、軽度のフケ症は、重度のフケ症へ変わる手前の段階と言えるのです。
『脂漏性皮膚炎』、すなわち脂漏タイプのフケ症の場合は、この軽度の段階でも対処を行う必要があります。
ちょっとフケが多いな、と思った程度で気にする必要はないと考えているのは、それは危機感が足りないと思ってください。そこから一気に進行していく可能性は決して低くありません。 自分自身を清潔に保ちたいならば、早めのケアが必要です。
フケ症は、段階を追って程度が増していきます。
最初の頃は、多少フケが出るな、という程度だったものが、だんだん肩にフケが落ちるようになり、気が付かないうちに枕元にフケがいっぱいという状況にどんどんとなっていきます。
重度のフケ症の場合、自分の生活している部屋がフケまみれになり、そのフケが埃と共に床にいっぱい落ちているというような状態になってしまいます。これは、衛生上、そして健康上良くない状態と言えます。
また、頭皮にも変化が現れます。 重度のフケ症になると、頭皮の毛穴に脂の塊が出てきたり、頭皮が赤くなってしまって炎症を起こしている状態になったり、頭皮以外の眉間(みけん)や鼻、耳の裏にまで炎症が進んでしまうケースもあります。
症状がひどい人になると、それが背中にまで侵食していきます。
フケ症は、こういった炎症を引き起こすという意味では、立派な病気と言えます。 この状態で病院にいくと、まず脂漏性皮膚炎というように診断されるでしょう。
重度のフケ症は、頭皮の毛穴を詰まらせる原因となります。 この場合、さまざまな問題が発生してしまいます。
問題のなかで一番困るものは『脱毛』です。
毛穴が脂漏によってふさがれてしまって、髪の毛が正常に成長できなくなってしまうのです。 よって、フケ症をいつまでもそのままにしていると、抜け毛・薄毛の原因となってしまいます。 これはかなり深刻な事実です。
フケ症は、こういった重度な状態になる前に、予防、もしくは対処をしていかなくてはなりません。 決して軽視できるものではないのです。